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素朴な応援に目頭が熱くなり…秋田100キロ完走記【4】 [秋田ウルトラ]

それにしても、雨が強く降っているというのに、沿道のおばあちゃん、おじいちゃんたちは、
集落ごとに設置したテントから身を乗り出すように、あるいは雨に濡れて農作業をしながら、
「がんばって、がんばって」と声援を送り続けてくれます。トップから時間もたっているはず。

時におばあちゃんたちが声を合わせて、あるいはおじいちゃんが独特のリズムで不器用そうに。

こんな応援が少しずつ、心にしみ始めたのは60キロ過ぎからでした。目頭が熱くなります。
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65キロ通過は6時間43分21秒(31分02秒)。旧阿仁町の阿仁合(あにあい)集落で旧道に入り、
沿道の盛んな喝采を浴びて、再び国道に戻るのだけど、細かなアップダウンが効いてきます。

70キロ通過は7時間13分10秒(29分48秒)。サブテンには残り30キロを2時間45分。厳しくなりました。
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ここでレース前に、サロマと同じく左腕に大きく書いた「あるかない」の文字に何度も目をやりました。
「無理せず、最後まで粘って走ろう。沿道の歓声にはできる限り笑顔で応えよう」と切り替えました。

小渕、阿仁前田、桂瀬と阿仁川沿いの集落をすぎるごとに、青空が開けて天気がよくなってきました。
走り始めて7時間。正午を過ぎ、気温も18度近くまで上がってきました。
暑さが苦手なぼくにとっては、日射が肌に痛く感じるほどでした。

終盤のエイドで嬉しかったのは、どこにもコーラ、キリンレモンなど炭酸飲料があったこと。

75キロ通過は7時間40分59秒(27分49秒)。80キロ通過は8時間11分38秒(30分38秒)。
米内沢(よないざわ)を過ぎ、阿仁川の鉄橋を渡り、商店街に入ります。ここも応援が多いところ。
旧合川町に入るとレースは終盤。風景は一気に開け、稲穂が美しく輝く水田地帯に入りました。


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50キロ過ぎ、激しい雨に打たれて…秋田100キロ完走記【3】 [秋田ウルトラ]

30キロ過ぎの上檜木内を過ぎると、いよいよ上り坂が本格化してきました。
雨が上がった後でところどころ水たまりができていて、シューズの中も濡れています。
標高差の図では一気に300メートル近く上っているようだけど、実は細かな下りもあります。

「あといくつピークを越えると、最高地点かな」と考えながら、辛抱しなくちゃいけないところ。

35キロを3時間42分05秒(30分21秒)で過ぎ、上りも正念場を迎えたところで、ひとり前にでました。
やや長い下りがあって、一気に上り詰めると40キロ地点があり、4時間12分35秒(30分30秒)。
峠のピークは42キロ過ぎ。エイドがあり、ここで温かいお茶をおにぎりを頂いて、下り始めました。

この下りがはんぱでなく、ひざに負担がかからないように、スピードがでないように気遣いました。
45キロ通過は4時間42分56秒(30分20秒)。上りとほとんど変わらないペースでした。
そして着替えができる50キロ地点。5時間15分26秒(32分30秒)。突然、雨が激しくなってきました。

ガソリンスタンドの屋根の部分を借りて、ここでTシャツを着替えて、改めてビニール袋をかぶりました。
ここでも温かいお茶をいただいて、おにぎりを食べて、2分余り休んですぐに走り始めました。
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雨はだんだん激しくなり、靴もずぶぬれになりました。今度は、雨による靴擦れが気になってきますが、
鉄道に沿って、小さな人里が続いて、集落に入るたびにおじいちゃん、おばあちゃんの応援を受けます。
これがなかなか楽しくて、岩野目(いわのめ)、笑内(おかしない)という集落を過ぎていきます。

55キロ通過は5時間42分43秒(27分16秒)、60キロ通過は 6時間12分19秒(29分36秒)。
応援にうれしくなったのか、再びペースが上がってきました。
「サブテン、もしかしたらいけるかな」などと、あれこれ計算しながら雨の中を走り続けました。

                        ♪

食べて、飲んで、台北滞在はきょうで3日目。きょうは鉄道に乗って、小旅行に出かけてきます。
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朝の陽光に稲穂が美しく輝いて…秋田100キロ完走記【2】 [秋田ウルトラ]

角館の町並みを抜け、国道46号から鷹巣に向かう国道105号に入るとようやく明るくなってきました。
キロ表示は5キロおきにしかなく、最初は勘に頼ってのペースメークになりました。
およそキロ6分をやや切るぐらいのペースを心がけていたつもりだったけど、最初の5キロが32分27秒。

よもやキロ表示に誤りがあるのではないか、と思ったぐらいのスローペースとなりました。
スタート時は気温9度だったはずが、道路に掲げてある気温計はさらに下がって「8度」の表示。
周囲の山々にたなびく白い雲が秋の深まりを際だたせます。薄日に稲穂が輝いて大変うつくしい。

このマラソン大会の趣旨には、角館と鷹巣を結ぶ第三セクターの「秋田内陸縦貫鉄道」を、
存続の危機から救おうという沿線住民の熱意があるのだけど、その鉄道に沿って国道は北上を続けます。
時々、というか、かなり稀に通るマッチ箱のような一両編成の電車がとても愛らしい。

これからの100キロの行程をお供してくれるのだと思うと、なんだか嬉しくなってきます。
仙北市の旧西木村というのは大変、少年野球がさかんな地域で、沿道には地域住民に混じって、
ユニホーム姿の野球少年たちが、ランナーとハイタッチをしながら見送ってくれます。
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先の長いレースですが、ここで元気をいっぱい頂いてこれからの山道に備えることになります。
10キロ通過は1時間04分30秒(32分02秒)。どうもお腹の調子がよくなく、足も前に伸びません。
15キロ通過は1時間37分47秒(33分17秒)、20キロ通過は2時間10分29秒(32分41秒)。

20キロの草峠のエイドにはたくさんの種類のお漬け物と、そしてなめこ汁があって美味しく頂きました。
毎年2月の「紙風船上げ」で有名な上檜木内(かみひのきない)を過ぎ、ややスピードが乗ってきました。
札幌のラン仲間の熱燗パーソナリティー、ひとみちゃんと一緒にややペースアップします。

25キロ通過は2時間40分31秒(30分02秒)、30キロ通過は3時間11分43秒(31分12秒)。
長い上り坂に差し掛かって、思ったようにスピードが上がらないことにもどかしくもありましたが、
「サブテン」なら狙えるな、と、防寒に着ていたビニール袋を脱ぎ、標高も稼いでいきました。

                   ♪

さて、実はわたくし、夏休みを利用して、秋田から大阪に戻った翌日にあたる火曜日に関空をたち、
妻と台湾の台北に来ております。足や内臓のダメージはさほどないのはいいのだけど、
「追い込んでなかったのか…」とかえって愕然としたりもして。金曜日夜に大阪に戻ります。

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暗闇の武家屋敷を抜けて…秋田100キロ完走記【1】 [秋田ウルトラ]

ついさきほど、既に秋の色が深い秋田から大阪に戻ってきました。
間抜けなことに予約した秋田発の便を購入し忘れ、花巻空港からの便でした。
新幹線を乗り継いで、伊丹経由で午後9時すぎに戻りました。

さて、28日の秋田100キロチャレンジマラソン。計5回で完走記を掲載します。
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27日の宿はスタート地点の仙北市角館町から北に10キロ離れた、
仙北市西木町の温泉施設「クリオン」。旧西木村は作家、西木正明さんの出身地。
角館町、田沢湖町、西木村が合併して仙北市となってまだしばらくです。

札幌の「チームサボテン」のメンバー3人とは角館駅で待ち合わせ。
ウルトラレースの前日に温泉宿に泊まれるというのは素晴らしいことで、
風呂に何度も入って、すっかり疲れを取り払って眠りに就きました。

起床は3時。ウルトラレースの時には毎度のことなのだけど、
暗闇の中、スタート地点にバスに揺られていくのは不安が先に立ちます。
ブログ0930①.JPG
気温は8度。ぎりぎりまで室内にいて、着替えを済ませました。
そして午前5時。角館駅近くの公営施設前を、1400人のランナーが旅立ちました。
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花火が打ち上げられる中、まだ暗い武家屋敷通りを北に向かいます。

こんなに早い時間なのに、角館町の人たちが通りに出て声援を送ってくれます。
「いってらっしゃ~い」「いってきま~す」
そうです。沿線自治体の財政難や国体開催があり、大会開催は実に3年ぶり。
全国のランナーを迎えて下さる人たちの熱意が伝わってきます。

ぼくのレースの目標は、沿道の声援に応えながら最後まで走り切ること。
そして、エイドを楽しんで、もし可能ならサブテンを目指すこと。

最初は札幌「FMアップル」のパーソナリティー、ひとみちゃんとの併走になりました。
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10時間20分54秒 [秋田ウルトラ]

秋田100キロチャレンジマラソン。さきほどゴールしました。10時間20分。きょうは沿道の応援に最後まで笑顔で応えながら、最後まで歩かず、走り切るのが目標でした。それが叶えられて、すごく満足しています。

走りなから、何度も涙がこぼれそうになりました。村の人達も、ボランティアの人達も温かくて、運営も素晴らしく、いい大会でした。皆さま、お世話になりました。ありがとうございました。
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秋田は雨です [秋田ウルトラ]

仙台まで飛行機、そこから新幹線で秋田の角館に入りました。札幌からのサボテンチームのメンバーと合流し、受け付けを済ませました。ゼッケン「1344」です。

温泉宿で食事をしたところ。やや、飲み過ぎたかなあ。明日は午前5時スタート。最高気温は16度の予報です。雨が降ったり、止んだりの空模様になりそう。制限13時間だけど、なんとか10時間は切りたいなあ。
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