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鞍馬までは気持ちをつなげたけれど…鯖街道完走記【下】 [レース参加記]

久多エイドには「一人2個まで」というおにぎりエイドがあり、これを頬張りながら林道を上っていきました。次のオグロ坂峠は870メートル。標高差は500メートルあります。ここはゆっくり無理しないでいくつもりでしたが、前後のランナーのペースにつけず、時々休みながらの山登りでした。

リピーターが多い「鯖街道」の魅力の一つはエイドの充実ぶりですが、オグロ坂峠を越えた後の尾越エイドの名物は「ひやしあめ」。ボランティアの女性の方に甘えながら、3杯も頂きましたが、これでちょっとは生き返ったかも。

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三つ目の峠となる杉峠(820㍍)も手ごわかった。ここは300メートル足らずの登りですが、林道のだらだらした坂が続きます。峠の頂上付近で、左手に一瞬琵琶湖が見えます。エイドでこれまた名物の豆腐そうめんをちゃっかり2杯頂いきました。ここからは下りです。

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しばらく行くと、花背峠。途中で木々の間から京都の街並みが見えました。「ここまでやってきたんだなぁ」と感謝したくなりました。

6㌔の間に600㍍下る花背峠の下りは体重70㌔のランナーの膝と腰には過酷です。鞍馬まではそこそこのペースで下りましたが、その後歩きが入ってしまいました。市原の市街地に入って強い日差しを浴び始めると、後方からタフな年配のランナーや、女性ランナーたちに次々に抜かれました。

鴨川沿いに出ても、走ったり、歩いたり相変わらずで、出町柳のゴールは9時間47分。10時間切りがやっとでした。ビールをやりながら、完走賞の焼き鯖をかぶり付こうと思っていましたが、内臓はかなり使いきったと見えて、それもかないませんでした。

その後妻に付き添われて、銭湯にふらふらと歩いて行きましたが、上がった後気分が悪くなり、脂汗がどんどん吹き出し、しばらく立ち上がれないほどでした。前週の甲子園マラニックでご一緒した小林さんはなんと8時間8分、ブログ仲間のHisoさんは「半鯖」を4時間15分ほどでした。すごいなあ。

というわけで、サロマに向けて自信を養うつもりが、不安を残す結果となってしまいました。

でも高島市の旧朽木村あたりの風景は素晴らしく、エイドも優れていました。大会事務局の方にお話しをうかがうと、「自分の力をわきまえて、自己管理できる人だけが参加しています」とか。そういえば沿道ではごみひとつ見かけませんでしたが、まさに大人のための大人の大会でした。

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初めての「鯖」に心が高揚して…鯖街道ウルトラマラソン完走記【上】 [レース参加記]

ぼくの場合、大会当日にブログ更新がない日には、なんらかのアクシデントがあったと一部には理解されているようなんですが、昨日は「鯖街道ウルトラマラソン」に参加してきました。

昨日はゴール後に行った銭湯で激しい吐き気と脱水症状に見舞われ、打ち上げなどに参加しないまま妻に支えられて帰宅し、ベッドに倒れ込むようにそのまま朝まで12時間近くも眠っていました。

明確な目標タイムなど持たずにスタート地点に立ち、9時間切れればいいかなと思っていましたが、9時間47分台でのゴールでした。鞍馬から後は随分歩きました。胸を張れるタイムではありません。

上下の2回でレース(厳密には競走ではありませんが)を振り返りたいと思います。

                           ♪

JR湖西線で今津まで行き、JRバスで小浜に入りました。宿泊したのは事務局が置かれたホテル。ツインの部屋を優雅に一人で使って、ぐっすりと眠ることができました。

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鯖街道の起点とされている泉町商店街のスタートは午前5時。一部の商店の人達が声援を送ってくれます。小浜スタートのAコース(76キロ)は通称「全鯖」と呼ばれ、梅の木スタートのBコース(42キロ、通称・半鯖)とは区別されています。全鯖に挑んだのは精鋭350人ほど。

スタートからしばらくは信号を守りながら歩道のうえを走ります。気持ちを落ち着かせるのには、ちょうどいい感じかな。5キロ地点の東小浜で国道を離れ、舗装道路を山の中に入っていきます。15キロ地点の上根来エイドを過ぎると、いよいよトレイルに入りました。 ここまではちょうどキロ6分。

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根来坂峠は標高845メートル。最初の難関です。ただダイトレのように階段はなく、シングルトレイルが中心。ときどき勾配が緩やかになり、息を整えながら、ここは一気に上り詰めました。

峠を越えると20キロ地点、スタートから2時間23分。滋賀県高島市に入り、まもなく幅が広い林道に入りました。下りのトレイルが苦手な僕には好都合で、ここは快調に飛ばしていきました。針畑診療所のエイドが27キロ地点。ここからは安曇川の支流に沿って、蛇行する川をひたすら下ります。

今回が「全鯖」10回目という年配のランナーに、「いいペースだねぇ。この8時間半で行けるよ」と話しかけられ、ちょっといい気持ちになりました。秋田や、四万十のウルトラで見るような、茅葺き屋根の農家が続く田舎の原風景も、どこか気持ちよくさせてくれます。

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ただ、桑原、平良、小川、川合という集落を過ぎるにつれ、平坦なのにペースが上がってこないことに気づきました。川合の先は小さな峠に入ります。ここは無理せずに歩いて、久多に近づくと、梅の木を10時にスタートした「半鯖」のトップランナーたちがやってきました。

久多は41キロ地点。ここからは上りに入るから、コースのハーフ地点であり、切り替えるポイントでもあります。エイドには「一人2個まで」というおにぎりがあり、これを一つ頂いてかぶりつきながら林道を上っていきました。後方から「半鯖」のランナーたちに次々に抜かれます。

半鯖に出ていたブログ仲間の「Hiso」さんに、抜かれざまに「ここで歩いちゃいけませんよ」と叱られますが、かまわず歩きました。ここからの展開は、残念ながら暗転しました。

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龍馬、おりょうをはじめ、70人の仮装ラン…壮観でした [レース参加記]

さて29日は「幕末京都龍馬マラソン」。わかちゃんこと若林順子さん主催の大会に参加してきました。早朝からの雨がやんで、スタートのころには晴れて、マラソン日和となりました。

参加は70人ほど。うちスタッフも含めて龍馬が50人ほど、おりょうが10数人、残りは新撰組、ユニークなところでは、虫かごならぬ鳥かごを背負った弥太郎もいました。

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着付けを終えて、鴨川右岸のホテルフジタ前のスタートは午前10時。はかまは高校の剣道の授業以来でしたが、なかなか気持ちがいい。「チームアジア」のキンモリさんに貸していただいたおもちゃの刀をさしてスタートでした。久しぶりに妻も応援に来てくれました。

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スタートして、すぐに70人の仮装ランナーが一斉に駆ける壮観に感激しました。それもみんな龍馬やおりょうになり切っているわけですから、姿勢もいいし、なんとなくそれっぽくみえる。

最初は鴨川を南に下りますが、四条大橋の折り返しの手前で、突如刺客が現れ、斬りかかられます。あとで聞くと、なんでもプロの役者さんだとか。斬ったのか、斬られたのかわからないうちに今度は北に向かいます。橋の上から見ている人も多くて、楽しくなってきました。

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スタート地点を過ぎると、再び刺客が現れて、また斬りかかってましたが、こんどは殺陣をちょっと楽しむぐらいの余裕ができてきました。賀茂大橋を折り返して、5キロのゴールは35分ほどでした。

ゴールの後は、龍馬ソングで売り出し中の堀内圭三さんのライブあり、バイキング形式のパーティーあり、抽選会ありで、たっぷりと楽しんできました。楽しい大会でした。

わかちゃん、そしてわか練の皆さま、お疲れ様でした。来年もお願いしますね。

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スカイブリッジ、マリンブリッジ。どんとこい…泉州国際完走記【下】 [レース参加記]

昨年のこのレースは沿道を走りながら、友人たちの応援でした。その時に強烈な印象を覚えたのが田尻スカイブリッジから、霞むようにして見えた泉南マリンブリッジです。

この二つの橋、それほど遠く離れているわけではないのに(橋のトップとトップの間は1キロぐらい)、「実際のレースの時はどう見えるのかな」と想像したのを覚えています。

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その最初のスカイブリッジに差し掛かりました。橋の登り口にあたる折り返しが33キロすぎ。橋の手前で、「チームからふる」のとよさん、橋の頂上で「関西明走会」の小谷君をかわしました。二人とも手強いライバル。前に出たからには、失速してはならないと決意を固めます。

橋の頂上から見えたマリンブリッジは昨年よりも、そして1月の試走の時よりも近く感じました。下りを慎重におりて、次はそのマリンブリッジ。ほかの三つの上りに比べると、緩くて長いのが特徴で、試走の時にも「こりゃ、手ごわい」と息が切れたところです。

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(写真は32キロほど、かぬうさん提供)

リズムは落とさないように、歩幅を短くして、坂を上っていきました。前方から落ちてくるランナーをどんどん拾っていく感じで、これを刺激にして気持ちを引き締めました。

坂を下ると35キロ地点。2時間25分10秒(21分3秒)。いいリズムを維持しています。でもここから折り返しまでの1.5キロが実に遠い。試走の時に、ここが勝負のポイントと感じたところです。前から札幌市役所の舞ちゃんが来て、これが刺激になったのか折り返しまでが短かった。

折り返してすぐに37キロ。これまで抜いたライバルたちを迎える番になり、最後の力を振り絞ろうと覚悟を決めました。マリンブリッジの長い下りは気分がよくて、ペースが上がりました。最後の四つ目の坂の途中で、チームアジアのとおるちゃんに声をかけて、かわしてさらに前へ。

40キロ通過は2時間46分41秒(21分31秒)。坂を考えたら上出来です。このレース、最初から決めていたのは40キロからの2195メートルで自己ベストを記録することでした。これまでのベストは9分50秒。坂を下りたところで妻が応援していて、ここからは最後のダッシュだと決めていました。

ここまで来たら、自己ベストを狙いたかったけど56分を切るのは厳しい。56分台半ばを目指して、前を行くランナーを一人一人と抜いていきました。りんくう公園内のごちゃごちゃした道をこなせば、ゴールはもうすぐ。ゴール直前にチームアジアの美女軍団がいて、ここでも元気をもらいました。

ゴールは2時間56分23秒。陸連登録の部の61位でした。最後の2195メートルは9分40秒で自己ベスト。気持ちよく、ゴールに駆け込みました。35キロからの7.195キロは31分13秒。これもベストでした。

フルマラソン、本当はきついから好きではないのだけど、ここで目指すタイムを出せたのは収穫でした。ここで満足していては先に進めないけど、いまは少し休みたい気持ちです。

実は今週、身の回りに大きな出来事があって、3月末に入れていた佐倉朝日は出場できなくなりました。つまり泉州がフルでは今季最終のレースになり、ここで結果を残せた安堵感をかみしめています。これはまたのちほど。

つたない完走記、ながながと読んでいただきありがとうございました。

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りんくうタウンを横目に、「ここからが正念場」と引き締める…泉州国際完走記【中】 [レース参加記]

レースは中盤に差し掛かってきました。岸和田市内に入ると、すぐに左側に競輪場があり、予想紙を脇に挟んだおっちゃんたちも応援をしてくれています。さらに行くと、町会ごとのだんじりの倉庫の扉が開けられ、太鼓や鉦、笛のお囃子がにぎやかになります。うれしいなぁ。

トレイルラン仲間で、初サブスリー狙い、年齢も同じEngrusさんに追いついて、「ナイスランです」と声を掛けて、しばらく併走しました。街中に入ってくると、旧紀州街道らしく道がカーブして、沿道でももっとも応援が多いところ。20キロ通過は1時間22分34秒(20分46秒)でした。corsemap.gif

岸和田城の前を通りかかると、聞き覚えがある声援。会社の同じ部の同僚たちで、ラン友の声援にはなれているけれど、会社の同僚というのはなんとも気恥ずかしい。なんと言っても、普段は大会の出場のたびに出番で無理を聞いてもらっている関係ですからねぇ。でも、ありがとう。

これで気持ちがリフレッシュできたのか、このころから上体に入っていた力がすっと抜けた感じになりました。ハーフ通過は1時間27分10秒。想定していた27分ちょうどからはやや遅れました。

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(写真はしんさん提供、30キロあたりでしょうか)

今回のテーマは、ラン友の新潟のグレービーさんにアドバイスをいただいた通り、後半ハーフを90分を切ることでした。自己ベストの2時間55分台前半で行くには88分ちょうどで行く計算になりますが、このコースは終盤に高架橋4連発があります。

89分で行ければ、フィニッシュタイムは2時間56分台です。「この辺かな」とこれを目標にしました。

旧国道26号は地名がユニークで、地名好きの僕を刺激してくれます。蛸地蔵、貝塚、二色浜。25キロ通過は1時間43分18秒(20分44秒)。貝塚で再び「チームアジア」の美女軍団の熱烈な応援を受けて、いよいよ右前方に大きく「りんくうタウン」の高層ビルが見えてきました。

このコースのゴール地点ですが、泉州はここからが本当のレースです。ここまではただのプロローグ。旧紀州街道をいったん左折して、高速のガード下を山側に向かい、折り返してすぐが30キロ地点。2時間4分6秒(20分48秒)。まだ、いいリズムは維持できているようです。

このころから、前から落ちてくるランナーが増えて、いい気分で前に前にと進みました。下見のため、試走までしたコース。いよいよ、レースの正念場がきたんだなあ、と感じていました。

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鳴りもの応援に、スタート前のストレスを忘れ…泉州国際完走記【上】 [レース参加記]

泉州国際が終わって、1日がたって、当たり前のように月曜日は早朝勤務で出社し、感動する間もないまま、仕事をしています。大会前は青島太平洋の時からプラス2キロの体重増と、毎度まいどの胃炎に悩まされ、いまはそこから解き放された気持ちのほうが強いのかもしれません。

あの坂道が連続する35~40キロを21分半でいけたのが大きかった。それから最後の2195メートルを9分40秒というのは、もうまる4年半もフルマラソンを走ってきてベストでした。というわけで、恒例のレース完走記を上中下の計3回でつづります。

corsemap.gif                         レース4時間前の午前7時に起き、前夜からわが家に泊ってくれた札幌のとよさんと、阪神電車と南海を乗り継いで、浜寺公園につきました。なんとゼッケン引き換え券を家に置き忘れるほど、落ち着きがなく、しかも胃が痛んで、吐き気もして、スタート地点に立つのがいやになるほど。

この一週間、精神的にも不安定で、実は前夜は真剣に棄権を考えるほどでした。

そんな思いをかなぐり捨てて、スタート地点に立てたのは、やっぱりスタート地点で出会ったラン友たちのおかげ。レースプランを想像しながら、公園をジョグして、スタートの時間を迎えました。

スタート時の気温は7、8度。微風。最初はやや向かい風です。最前列から7メートルほど後方に並び、スタートロスは8秒ほどでした。最初の入りはイメージに任せるしかありませんが、意識して抜かれるようにしました。2キロで確認すると、想定通りキロ4分7、8秒のペースでした。

公園を出てすぐに、チームアジアの美女軍団の応援を受け、ややペースが上がります。青島太平洋とほぼ同じペースで入りましたが、やや足が重く、「これで完走できるのか」と不安になります。

大浜中町の交差点で折り返して、すぐが5キロ地点。20分29秒。ここで、とよさんや友人のEngRusさんに次々に抜かれますが、ここは我慢して、ペースを維持しました。というか、一度ペースができてしまうと、上げ下げはできないものです。

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(写真はしんさん提供、10キロ手前でしょうか)

再び浜寺公園に帰ってくると8キロ地点。つけていたアームウォーマーをはずして、応援していた妻に渡し、高石市に入ります。10キロ通過は41分2秒(20分32秒) 。最初に濃いめのスポーツドリンクがあり、次にかなり間隔をおいて水を置いてある感じが気に入って、いい気持ちになりました。

それにボランティアの皆さん、紙コップの渡し方が非常にうまい。感動しました。些細なことだけど、こんなことがランナーの心理を楽にしたり、ストレスを与えたりするものです。

15キロ通過は11分48秒(20分45秒)。忠岡町に入ると、町会ごとのだんじりの応援が増えてきます。だんじりとは関係ない、市民の鳴りものの応援も増えて、ここでやっと楽しくなってきました。

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泉州国際マラソン…2時間56分23秒でした [レース参加記]

今年最初の勝負レースだった、日曜日の泉州国際マラソン。なんとか、今季ベストの2時間56分23秒。ハーフは1時間27分過ぎだったので、ほぼフラットで帰ってこれました。

最後の陸橋4連発、きつかったけど、上りが好きな性分もありこなせました。沿道でブログ仲間、チームアジアの面々、会社の同僚まで、多くの仲間に応援を受けました。ありがとう。自己ベストではなかったけど、公認コースのベスト、それから関西のレースでは初のサブスリーでした。

レース前、かなりプレッシャーに苦しんだので、しばらくは解放感を楽しみたいと思っています。

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「70点」の及第点レースは初めてかもしれない…青島太平洋完走記【下】 [レース参加記]

30キロ過ぎの運動公園に入る途中で、アテネパラリンピックのマラソン金メダリスト、ブラインドランナーの高橋勇市さんに抜かれました。ここに来て、キロ4分を上回るペースで追い込んでおられ、「すごいなあ」と驚きます。ついていきたいけど、残りは10キロあって、無理だと悟ります。

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公園を出て、海辺に架かる橋を渡ると、遙か先に青島が見えてきました。35キロ通過は2時間25分42秒(21分17秒)。かろうじてサブスリーペースを維持していますが、苦しくなってきました。

青島に向かう海岸通りも応援が熱いところ。昨年、今年とレース前日に訪れた宮崎のスナック「ジャンティー」のミホママほか、お客さんで作るランニングチームの皆さんから応援を受けました。

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青島に渡る橋の手前が最後の折り返しで、ここが37キロ地点。今年もここのエイドの名物、日向夏ゼリーはパスでした。残り5キロ。昨年は陸からの強い向かい風で失速したところだけど、風は昨年ほどは強くありません。ただ減速しているのは確実で、5メートルほど前を行くランナーに離されないよう粘ります。

サブスリー・ペースランナーはぼくの後方、300メートルほど。2時間59分台のゴールを目指している様子ですが、付いているランナーはもうわずかになりました。

ビリピリッと痙攣の気配があり、時々スピードを緩めて、「大丈夫か」とチェックしながら進みます。ここまで来たら、積み上げる積み木はあと一つ。焦って無理するとすべてが崩れてしまいます。

再び公園に戻ってきました。40キロ地点は2時間48分3秒(22分20秒)。キロ4分28秒。これ以上崩れるわけにはいきません。「せめて57分台で」と最後の力を振り絞りますが、ピッチは上がりません。サンマリンスタジアムの裏側から長い長い周回路を回って、倒れ込むようにゴールしました。

タイムは2時間58分13秒。ネットは2時間58分2秒でした。

今年の佐倉、一昨年のつくばに続くサードベスト。目標だった「2時間56、57分台」の目標は達成できませんでしたが、「悪くてサブスリー」というラインは守ることができました。

思い返せば、サブスリーを目指した戦いは07年の北海道以来10戦目の節目でした。達成できたのは、これで3戦目です。つまり残り7戦のほとんどは途中棄権も含め惨敗しているわけで、「初めて100点でもない、0点でもない、70点のレースができたのかな」というのが実感でした。

                            ♪

長々とお読み頂き、ありがとうございました。日曜日にこのブログでレースの結果を書き込んだときに、大田原でお会いした北海道の「作.Run」の伊藤さんからありがたい言葉を頂きました。

「毎回ベストを狙いたい気持もわかりますが、最高の仕上がりの時以外は、次に繋がるレースを心がけて下さい。結果、サブスリーは向こうからやって来ますよ。安定したレースが続けば必ずチャンスはきますから、そん時はガッンと行って下さい!」

本当にそうですよね。ちょうど2カ月後、2月13日の泉州国際に向けた練習はきょう始めました。どんな練習ができたかをまず頭の中で消化して、それをもとに設定タイムを決めるレースがしたいです。

今月累計は181.2キロ。体重は68.8キロ。泉州に向けては、年末年始を経た体重管理も大切な要素ですね。

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30キロを過ぎ、詰将棋のような気持になりました…青島太平洋完走記【中】 [レース参加記]

クスノキの緑が深い県庁前の道路を出て、再び橘大通りに入りました。宮崎市で一番の目抜き通りで、百貨店や、ホテルが並ぶところ。コースで一番、応援が熱いところでもあります。規模こそ違えど、3年前に出た東京マラソンの銀座通りを思い出します。

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ここは宮崎きっての繁華街ですから、ランナーをロープでうまく誘導しながら、道路を横断する人たちに迷惑をかけないような、工夫がされています。走りながら、その手際のよさに感心しました。

15キロ通過は1時間2分13秒(20分37秒)。県庁前の折り返しでややペースが上がりましたが、許容範囲内です。橘大通りから、宮崎神宮に続く通りに左折し、すぐに大鳥居をくぐりぬけます。

ここは再び前後の仲間たちとすれ違えるところ。前をゆくとよさんとの差はやや詰まって、後方のサブスリーペースランナーのグループとの差は広がりました。300メートルぐらい。

再び橘大通りに入ると、前から次々に仲間たちがやってきます。ライバルのツーツーさん、国際女子ランナーのよっきーさん、万博公園ペース走の仲間のまことさん。ここはまだレース中盤ですから、次に会う青島の折り返しまで、きちっとレースを作っていこうとエールを交わします。

しばらくして前方からやってきたサブフォー・ペースランナーの周辺には「チームアジア」の仲間も多く、ここは分離帯に近いところを走って、一人ひとりと声を掛け合います。みんな熱く戦っています。

再び、県庁前のクスノキ通りに入り、折り返しを回ると20キロ地点。1時間22分49秒(20分37秒)。前を行くとよさんに追いつき、「ここから、もっかいレース作っていきましょう」と言い残して、前に出ました。彼は昨年の青島で初サブスリーを達成しています。

橘大通りに出て、大淀川を渡ると橋の途中に中間点があります。1時間27分23秒。これも計算通り。後で聞いた話ですが、サブスリーペースランナーのハーフ通過は28分台後半だったらしく、後半に多くのランナーが振り落とされたようです。実際、貯金が1分ちょいではなかなか難しい。

宮崎インターの手前が25キロ地点。1時間43分38秒(20分49秒)。長い上り坂を辛抱して登って、下ると、はるか先にサンマリンスタジアムが見渡せます。でも長い直線が続くうえ、直射日光を浴び続けます。昨年のレースではここで消耗しましたが、気温が上がらず楽に走れました。

サンマリンスタジアムの手前が30キロ地点。2時間4分25秒(20分46秒)。運動公園に入って32キロ地点をすぎ、ゴール地点のスタジアムをすぐ左手に見ながら、青島への遊歩道に入りました。

フルのレースでは洞爺湖、大田原と続けて、30キロで終わっていますから、「ここからがマラソン」と言い聞かせました。ここからが本当の勝負。失敗した大田原のレースの後、詰将棋のように意識してきた勝負も、あと2、3手を残すだけなんだな、と気を引き締めました。

およそ7800人がスタートしたフルのレースとは信じられないほど、前後のランナーは少なくなりました。もはや集団はなく、ぼくの前後にはかなり間隔をおいてとランナーがいるだけです。(つづく)

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大田原の反省を胸に刻み、ゆったりと序盤をゆく…青島太平洋完走記【上】 [レース参加記]

月曜日朝の飛行機で大阪に戻りました。昨日は何軒行ったか覚えていないほど飲んで、朝起きると左腕に記憶にない擦り傷があり、どうやら酔っぱらって道路に派手に転んだようす。ぼくの場合、マラソン大会とけがは切っても切り離せないようで…。

13日の青島太平洋国際マラソン。さっそく多くのメッセージを頂きありがとうございました。恒例により、計3回で完走記を綴らせて頂きます。まだ興奮がさめないうちに。

                              ♪

土曜日は大阪の「チームアジア」のチャーターバスに乗って、綾町の吊り橋やシーガイヤを観光し、その後コースの下見をしながら、宮崎神宮、青島、県庁などを訪れました。コース最後の折り返しが青島で、ここが37キロ地点。ここからはゴール地点のサンマリンスタジアムが見渡せます。

この日も、陸から海に向けて風が強く吹いていました。レースでは最後の最後に向かい風が待っていることを意味します。昨年のレースでは大きく失速したところだけに気になる風です。

前夜はチームのパーティーがありましたが、アルコールを断ちました。「美味しい酒は明日飲めるから」と自分に言い聞かせましたが、この日も胃液が出過ぎるのか強い吐き気に悩みました。

そして当日。午前5時半に起きましたが、吐き気がひどく、胃薬を2袋飲みました。軽く朝食を済ませ、チームのチャーターバスでサンマリンスタジアムに急ぎました。渋滞を見込んで早く出ましたが、スタートの2時間前には到着し、やや長めにアップしました。

並んだのは、先頭から7、8メートルほど後方でしょうか。スタートは午前9時。帽子に風船をつけた、サブスリーのペースランナーが2人いて、ここにしばらくは付いていくことにしました。ブログに訪れ頂く北海道のしまおさんと同行します。しまおさんは初のサブスリーチャレンジです。

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運動公園内をしばらく走って、高速道路のような国道220号の高架までは緩やかな登り。ここでペースランナーに追いついて、時計を見るとキロ4分12秒ぐらいのペース。これなら余裕を持って、ついていけそうです。気づくと30人程の大集団になっていました。

最初は集団の中にいましたが、前後のランナーとの接触が多いので外側に移動しました。

5キロ通過は20分38秒で、ほぼ計算通り。ペースが分からず飛び出していった大田原の反省はどうやら生かせたようです。ここでペースランナーの前に出ました。4分12秒だとハーフ通過は1時間29分近いはず。ここまで貯金がないと、後半のアクシデントに備えられないと感じたからです。

宮崎インターチェンジの上り坂を過ぎて、宮崎の市街地に入っていくと10キロ地点。41分36秒(20分57秒)。大淀川にかかる橘大橋を渡ると、宮崎市役所があり、すぐにクスノキ通りを左折します。右側に県庁があり、このコースで好きな場所のひとつ。

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最初の折り返し。僕の100メートル前にライバルのとよさんがいて、僕の200メートル後方にサブスリーペースランナーがいました。初サブスリーを狙うしまおさんもきっちりここに付いています。(つづく)

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